特定操縦免許講習を受講される方へ

特定操縦免許は、旅客船や遊漁船などの船長になろうとする方に必要な資格です。
この免許取得に必要な講習が、小型旅客安全講習から特定操縦免許講習に変わりました。

新制度の詳細についてはこちらをご覧ください。

また、国土交通省のホームページ：特定操縦免許制度についてからもご確認いただけます。

特定操縦免許講習【新規講習】

旅客船や遊漁船等、人の運送をする小型船舶を船長として操縦する場合、１級又は２級小型船舶免許の他に「特定操縦免許」が必要です。

特定操縦免許講習【移行講習】

令和６年３月31日までに特定操縦免許を取得した方は、経過措置として令和８年３月31日まで特別な手続きをすることなく、 引き続き小型旅客船・遊漁船に船長として乗船することができますが、令和８年４月１日以降については経過措置期間終了までに「移行講習」を修了し、新しい特定操縦免許を取得しておく必要があります。
ただし、新しい特定操縦免許は平水区域のみで乗船可能な「特定限」の免許になりますので、全ての航行区域乗船可能な「特定全」の免許にするためには一定の乗船履歴を証明するものが必要になります。
小型旅客船・遊漁船の船長として３ヶ月以上の乗船履歴がある方は、移行講習のうち実技講習が免除されます。

なお、新しい特定操縦免許に切り替えた場合、経過措置期間中でも履歴限定制度の対象となるのでご注意ください。

講習について（JEIS中部にて講習）

「小型旅客船・遊漁船」の船長、もしくはこれから船長になる予定の方は、次のフローチャートからご自身が受ける講習をご確認ください。

※1

海技免状（航海・機関・通信）を受有されている方は、救命７時間が免除されます。

※2

移行講習の実技科目を免除するには、小型旅客船・遊漁船の船長としての乗船履歴が３ヶ月以上必要です。
移行期間を過ぎると実技免除は適用されません。

※3

移行講習修了後、国土交通省への免許交付手続きを移行期間終了までに行わなければなりません。

※

旧特定受有者が移行期間を過ぎて新特定操縦免許を取得する場合は、学科４時間、実技４時間の受講が必要です。
（救命７時間は免除されます。）

受講後の交付手続き^※4について（国土交通省にて手続き）

※4

移行講習修了後、国土交通省への免許交付手続きを移行期間終了までに行わなければなりません。

※5

沿海区域以遠の乗船履歴が１年未満の場合は、業務が平水区域に限定された特定操縦免許になります。
履歴を満たすことにより限定解除することもできます。

免許証の交付申請手続について

講習後、新しい免許証の交付申請を行わなければなりませんが、その方法は以下の二通りがあります。
講習申込時にお選びください。

ご自分で運輸局へ申請する場合

→講習修了後、翌日以降に「講習修了証明書」を郵送いたします。
お手元に届きましたら、開講日に配布する申請用紙、収入印紙等を準備し、運輸局への申請を行って下さい。

海事代理士に申請手続を代行してもらう場合

→海事代理士にお申し込みください。

履歴限定解除を希望される方へ　（代行申請をご希望の場合）

沿海区域以遠を航行する小型旅客船・遊漁船の船長となるためには、一定の乗船履歴が必要で、国土交通大臣が認める乗船履歴証明書等を提出することにより、履歴限定解除を行う必要があります。

この証明書については、各個人により事情が異なる上、認定するのは国土交通省であるため、予めご自身で国土交通省に問い合わせの上、不備なく書類を準備し、提出して頂く事が必要です。

代行申請をご希望の場合は、十分ご留意の上、お申込み願います。

履歴限定解除に係る
お問い合わせ先

国土交通省中部運輸局

052-952-8027
https://wwwtb.mlit.go.jp/chubu/hunemen/index.html

参考：必要書類早見表

https://www.mlit.go.jp/maritime/content/001760980.pdf

経過措置期間中に切り替えをせず、更新のみを行った者の取扱い

• 令和６年３月31日以前に特定操縦免許を取得した方の免許証の資格欄は、背景灰色で「特定」と記載されていますが、移行講習を受講せず、経過措置期間中に免許の更新を行った場合には、免許証の資格欄は背景赤色の「特定」に変わります。
• これらの者も経過措置として令和８年３月31日までは、引き続き小型旅客船・遊漁船に船長として乗船可能です。

経過措置期間内に切り替えを行わなかった者の取扱い

• 経過措置期間（令和８年３月31日まで）内に新しい特定操縦免許に切り替えを行わなかった者の旧特定操縦免許は抹消され、令和８年４月１日以降は小型旅客船・遊漁船の船長として乗船することは出来ません。
  （免許証の資格欄は、背景灰色で「特定」と記載されておりますが、無効なものとなります。）
• なお、これらの者が改めて新たな特定操縦免許を取得する場合は、特定操縦免許講習の内、現行の小型旅客安全講習の内容である救命に関する科目（７時間以上）が免除されます。